《Asu》セミナー参加レポート:Evernote Businessで実現する新しいハタラキカタ@千葉

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NTTドコモ千葉支店で行われたEvernoteのセミナーに参加してきました。

なんでドコモがEvernote??

と私も思いましたが、その謎が解け、

かつ、ハタラキカタを変えて生産性を向上させるためのEvernoteの活用法について、多くの刺激を受けることができました。

セミナー情報

セミナーのご紹介 | Evernote Business の活用法を学ぶことができます | Evernote

  • タイトル:Evernote Businessで実現する新しいハタラキカタ
  • 日時:2015年9月28日(月)15:00~17:30
  • 場所:NTTドコモ千葉支店

入り口です。ドコモの赤とEvernoteのグリーンが並んで迎えてくれました。

Evernoteとの出会いとつきあい方

そもそも自分自身はEvernoteのヘビーユーザーで、完全に外部脳として自分に組み込まれているので、「無いと本当に困る」状態です。

Evernoteとの出会いは、ドコモ松木さんと同じ2009年に遡ります。それから6年も使ってきたわけですが、いまだにその活用方法は確立されたわけではなく、試行錯誤を繰り返しています。機能も新しいものがどんどん現れるため、それらを自分の生活にどのように組み込んでいくかを考えて、試していくことは、楽しみの1つでもあります。

今回のセミナーは、Evernote Businesを仕事、働き方にどのように活用するか、という視点の内容です。自分個人ではさんざん使ってきました。次はそれを会社などの組織の中でどのように活用することができるのか、ということに悩みを持っていました。

セミナーの内容をメモしながら、気づいたこと、考えたことを記録しておきたいと思います。

セミナーは2部構成です。前半はエバーノートジャパンの積田英明さんの講演。後半は、ドコモ千葉支店長の松木彰さんの講演です。

エバーノートジャパン 積田英明さんの講演

背景

  • 千葉県出身
  • 高校からアメリカへ。シリコンバレー。
  • 米国シリコンバレーのICT最新事情の紹介
  • シリコンバレーや他のいくつかの州では、実際の生活の中にこれらの最新技術がすでに入ってきつつある。例えば自動運転車が公道を走っている

これを踏まえて改めて日本の現実を見ると

  • 労働生産性の恐るべき低さ
  • 先進国の中で最下位
  • 日本はこれから人口が減っていくという状況。労働人口を増やしてアウトプットを高めるのは難しい。だからこそ、一人ひとりの生産性を高めていく必要がある

Evernoteの機能紹介、事例

  • 書く、集める、議論する、発表する、というEvernoteの基本機能の紹介とデモ
  • ノートを共有するときに便利なテクニック、テキストを選択して暗号化することができる。パスワードを知っている人だけ中身を見ることができる
  • プレゼンモード 社内の打ち合わせ等ではわざわざ手間をかけてパワポの資料を作るのではなく、Evernoteのなかに置いてある資料でプレゼンモードで見せる。社内でパワポ禁止令。
  • アプリの紹介 Scannableを使ったことのない人は、今すぐ使ってみてください!
  • コンテキスト機能。ビジネス版では、そのことについて社内で詳しい人まで教えてくれる。ナレッジの共有、活用にも使える
  • セレンディピティ 偶然の知識、情報の出会い を実現するのがコンテキスト機能
  • 事例 クシタニ Skitchの活用
  • 金沢兼六製菓 紙を直接保存
  • インターネットFaxをEvernoteに連携

気づき

  • 共有の便利さとセキュリティーのバランスをとる方法として、ノートに書かれたテキストの一部を暗号化して、パスワードを知らないと読めないようにできる。この機能はまだ使ったことがありませんでした。これはぜひとも活用したいと思いました。
  • 個人のツールであったEvernoteは、それをチームで使うための道具にするべく、まさに進化の真っただ中だと思います。きっとこれからも機能の見直しや、新しい機能が作られていくものだと思いました。それらが出るたびにまた私たちを楽しませてくれるのでしょう。

NTTドコモ千葉支店長 松木彰さんの講演

松木さんにお会いした時に、どこかで会ったような気がしていましたが、実はこんなところで会っていました!

gaccoの特別企画「Evernoteで広がるgaccoの学びスタイル」

https://lms.gacco.org/courses/gacco/ga038/2015_03/about

なんと、オンライン学習システム「gacco」のEvernoteの講座に講師として出演されていました。

[L] Lifehacking.jpの堀さんも講師として出ていたので、早くから目をつけて受講していたのでした。

松木さんはドコモで仕事としてEvernoteを扱う前から、個人的にも超ヘビーユーザーだったのです。私と同じ2009年からのEvernoteユーザーです。個人的に使っていたところに、ドコモがEvernoteに出資することが決まり、ここだ!と思って世界初の法人向けの販売チャンネルを作ったそうです。

Evernoteを使っている人の特徴

  • 合理的
  • 知的水準のレベルが高い
  • ムダが大好き
  • 知的な活動には合理的なだけでなく、ムダが大事。新しいアイデアはムダの中から生まれる

Evernoteをどんなふうに活用しているか

  • 千葉県のドコモショップの細かいところまで把握する必要があるが、記憶するのはムリ。Evernoteで管理している。
  • 領収書 タグの活用 「未払い」というタグをつけて、支払ったらタグを消す
  • ノートブックよりもタグを活用、これがポイント これにより、ノートブックがシンプルになる。コウモリ問題
  • タグを活用することを知って、ノートブックの見直しをしたら86個から3つになった。Inbox. 処理中 アーカイブ
  • タグのつけ方の工夫 タグの名称のつけ方。日本語+英語 など
  • 回覧板でのタグの使い方 担当者名のタグをつけて、みたら消す。情報共有+チェック
  • 家のFAXをインターネットFAXにし、メールでEvernoteに連携させる

ドコモ社内での活用事例

  • ドコモ福岡
  • いろいろな系列のドコモショップがある
  • 最低レベルを揃えることに加えて、個々の店のいいところを他の店に共有し、気づきを得る
  • 個人情報ではなく、お店のポスターやPOPなど、公開されているがすぐに見には行けない情報を共有している
  • タグの活用や、写真の中の文字が検索できることがイイ

学校で大活躍するEvernote

  • 教育の世界で超有効活用できるEvernote
  • 子どもの時に接するデバイスやシステムの使い勝手って非常に重要。良い物に巡りあえば、卒業した後も使い続ける。それで、ドコモのプレミアム1年間無料プログラムを作ったそうです。
  • 若い人を取り込むことはビジネス的にもメリットある
  • 学校は小中高大学と切れ目があるが、生徒自身は一人の人間。その知識や思考は連続している。一生を通して情報が活用できることができる。

千葉県袖ヶ浦高校の事例

  • 袖ヶ浦高校のEvernote活用 授業。生徒が書いたノートを共有してみんなで見る。お互いのノートを見ること
  • 英語の発音を録音してEvernoteに。先生が添削して、お手本を録音して添付したり。
  • ノートの提出がなくなった
  • これまでわけらなかったいいところを見つけやすくなる

主体性を育むタブレット授業~千葉県立袖ヶ浦高等学校~ – INSIGHT NOW!プロフェッショナル

品女(品川女子学院)

  • 授業のシラバスを共有。予習のコンテンツを共有。反転授業に向いている。あらかじめ、生徒は予習しておき、授業では内容について議論することを中心とする。
  • 生徒たちが自らどんどん活用し始める
  • Evernoteを導入する教育機関が増え、かつそこに蓄積した情報を社会人になっても利用可能となれば、中学高校から社会人まで“連続した知識”を支えるインフラが得られることになる。長い年月をかけて蓄積した知識をいつでも引き出せるので、探す時間を劇的に減らせる他、意外な知識同士が結び付く「セレンディピティ」につながる

[Evernote Business]Evernoteで高校はこう変わる?品川女子学院が2年生全員に – 産経アプリスタ

気づき

  • 教育を変えることは非常に大事。日本の生産性を向上させるためには、今の社会人へのアプローチとともに、若い世代へのアプローチが非常に大切になる。
  • 若者に広めたい、という思いからプレミアム1年間無料を作ったというところは、感動しました。ビジネス上のメリットと、この国を良くしたいという思いが見事に重なった、素晴らしい取り組みだと思います。これは大いに見習いたいです。

こちらに、品女、袖ヶ浦高校、ドコモ松木さんが登壇した、Evernote Days 2014の記事を見つけました。、よくまとまっていますのでオススメします。

「Evernote Days 2014 Tokyo」リポート:“品女”“袖高”もほれ込む「Evernote」 両校が語る魅力と課題は? – TechTargetジャパン

まとめなど

今回のセミナー、参加して本当に良かったです。積田さん、松木さんと知り合えたこと、さまざまな事例のリアルな話が聞けたこと。

あと質疑コーナーでは、9月いっぱいでサービスが終了した、Evernote Foodについての質問がありました。特にユーザーが少なかったからとかの理由ではなく、「選択と集中」戦略の一環として、との説明でした。あとで色々話しましたが、皆さんやはりEvernote Foodを活用されていたようで、サービス終了が発表されてから泣いていたということです。

代替の手段を試行錯誤していますが、なかなかこれだ!といったものがないようです。こちらの記事では代替となるアプリについて考察されています。

Evernote Foodサポート終了!Evernoteアプリだけで大丈夫? : 台所の記憶

皆さんの中で良いアイデアを持っている方は、ぜひとも教えてください。

逆に、アプリ参入のチャンスかもしれませんね!

ご意見、感想などはTwitter(@Shokun1108)でもお待ちしています。


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