《Asu》シルバーウィーク読書日記 村上春樹「職業としての小説家」他

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秋の夜長にゆったりと読書を楽しむ。こんな時はKindleなどの電子書籍ではなく、紙の本をめくるのがなんとなく落ち着きます。

休みの初めに購入した本を紹介します。

今回は所用で出かけた相模原の紀伊国屋書店に立ち寄った時に見つけて、その場で購入、、、はせずにiPhoneからAmazonで注文。ちょっと用事があったので荷物を持ち歩きたくなかったし、まだ当日配送ができたので、夕方家に帰ると今日のうちに受け取ることができます。Amazonプレミアム会員の嬉しいところです。

村上春樹「職業としての小説家」(スイッチ・パブリッシング)

MONKEYに連載されたものに、さらに書き下ろしも加えられた、村上春樹さんの作品です。

「自分が小説を書くことについて、こうして小説家として小説を書き続けている状況について、まとめて何かを語っておきたいという気持ちは前々からあり、仕事の合間に暇を見つけては、そういう文章を少しずつ断片的に、テーマ別に書きためていた。つまりこれらは出版社から依頼を受けて書いた文章ではなく、最初から自発的に、いわば自分自身のために書き始めた文章だということになる。」(あとがきから引用)

講演会で人々に話しかけるような文体で書かれています。自分は小説家を目指しているわけではありませんが、本書のような自伝的エッセイを読むと、自分の中にエネルギーが生まれてくるのを感じます。

MONKEY vol.6 SUMMER/FALL 2015(スイッチ・パブリッシング)

翻訳家でエッセイストでもある柴田元幸さんが責任編集した新しい文芸誌「MONKEY」の最新号です。

本号の特集は「音楽の聞こえる話」。

小川洋子、柴崎友香、小山田浩子、穂村弘、松田青子、レベッカ・ブラウンら11人による「音楽」をテーマにした短編小説や短歌を掲載。

書店のSWITCHの特集コーナーにバックナンバーとともに置いてあるのを見つけて、その雰囲気惹かれて購入。バックナンバーの中にも欲しいのを見つけたけど、まずは最新号から。

自分の中のイメージとしては、「文芸誌のヴィレッジヴァンガード」。一本通ったセンスの元に様々な個性が集められている感じ。バックナンバーも買ってしまいそうです。

Amazonではすでにvol.7の予約が開始されていました。次号は10/15発売ですね〜

池澤夏樹=個人編集「日本文学全集08」

池澤夏樹さんの個人編集版の日本文学全集 全30巻の第8巻。この巻は説話文学を集めています。

  • 日本霊異記 伊藤比呂美 訳
  • 今昔物語 福永武彦 訳
  • 宇治拾遺物語 町田康 訳
  • 発心集 伊藤比呂美 訳

今昔物語以外の3作は新訳だそうです。

説話とは、ものがたりであり、「人々の間に語り伝えられた話で、神話、伝説、童話などの俗称」。登場する人物はどこそこの誰々さんという固有名詞で語られているので、リアリティーがあります。

また、宇治拾遺物語には、「こぶとり爺さん」の元になった話が収録されています。このようにさまざまな物語の元ネタもチラホラと見られますので、その辺りを見つけてあれこれ考えるのも楽しみの一つです。

結構分厚い本ですので、一気に読了、とはいきませんが、気が向いた時にパラパラと気になったところを読むのもいいかもしれませんね。

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