《Asu》みんな意外にしないんだなと思ったこと『その場ですぐググる』という習慣

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自分がいつも、当然のようにしていることが、他の人にとっては実は特別なことだったりすることがあります。自分にとって普通であればあるほど、その習慣の違いに気づかないことが多いものだと思います。今回紹介するのも、そんなことの一つだと思います。

あなたは、何かわからないことや、ちょっと調べたいことがあったとき、どのような行動をしますか?覚えておいて後で調べる? ま、いっか〜って忘れてしまう?

検索革命前後

Google

Yahoo!

今や、世の中の相当多くの情報がインターネットのどこかに存在するようになりました。そして、検索エンジンがものすごく高性能化したことにより、それらの情報を簡単に見つけ出すことができる。こんな時代にすでに突入しています。

個人的師匠の夏野剛さん(@tnatsu)の著書『なぜ大企業が突然つぶれるのか 生き残るための「複雑系思考法」』に、次のように紹介されています。

次に起こった「第二の革命」は、二〇〇〇年代前半に起きた「情報の爆発」。  情報の爆発とは、企業のIR情報や最先端技術の学術論文など、ありとあらゆる情報がネット上の「アーカイブ」となり、「すべての情報がウェブ上にある」という状況になった、ということである。  同時に、ブログが普及したことで、個人がものを考え、発表する主戦場がネット上に移った。そこでグーグルなどの検索エンジンを使うことで、どのような問いであっても答えが見つかる「検索革命」が到来した。  それ以前は、ある目的に沿った情報を手に入れたいと思ったら、図書館に行って古い文献と格闘しなければならなかった。さらには個人の地位や所属によって、アクセスできる情報にも限界があった。  しかし「検索革命」によって、自宅で、瞬時に、目的に応じた情報を誰もが簡単に、手に入れられるようになったのだ •

自分の小さい頃を思い出してみます。子供の頃、パソコンやインターネットなんてありませんから、自分が見ることができる情報というのは非常に限られていました。買ってもらった図鑑や、人が話してくれること聞かされることがほぼ全て。

今でも覚えています。昆虫や動物、魚の図鑑をボロボロになるまで毎日貪るように見ていました。

そして学校に通うようになると、図書館や書店に行けば、もっともっとたくさんの本があることを知ります。

小学校に入って定期購読してもらっていた、学研の科学と学習、そしてある時から父親が毎月買ってくれていた「子供の科学」も、毎月楽しみにしていて、隅々まで何度も何度も読み返したものです。

ちなみに、子供の科学は現在でも発行されています。

こうやって、得られる情報が少ないからこそ、その少ない情報をむさぼるように何度も何度も読み返しました。こうやって、自分の好みや趣味、いろいろな考え方が確立されていったのではないかと思います。

大学生になってパソコンを使い始めました。そして当時始まったばかりのパソコン通信にハマっていました。しかしこれはコミュニケーションの手段ではあるものの、情報量はやはりその場に参加している人たちのワクを超えることはありません。

レポートや卒論を書く時にも、図書館などで本をコピーするのが主な情報源です。図書館にない文献については、それが役に立つものかどうかも確証がないまま、有料のコピーサービスを依頼して、遠方の図書館から郵送で手に入れる。

これを読んでいる、現在20代の人にとっては信じられないかもしれませんが、こんな世界がつい10数年前まで実在していました。

 

インターネットそしてGoogleショック!

インターネットが普及し、そしてGoogleの登場が全てを変えました。

Google以前は、個人が得られる情報には、常に制限があり、さまざまな知識は、その道の専門家が独り占めしていました。Yahooなどの検索エンジンはありましたが、基本人力で登録された情報を探すというもの。当時はYahooに登録されることは一種のステータスでした。

ところがGoogleは、そんな世界を全く変えてしまいました。

さらに、iPhoneの登場。

現在私たちは、いつでもどこでも、ふと疑問に思ったこと、知りたいと思ったことのほとんどを、ものすごく簡単な操作で呼び出すことができます。場合によっては、キーボードから入力することさえ必要ありません。

こんな変化が、急激に起こってしまったのが、この20年弱のことです。

このような変化について行けていない人がいるのは当然のことだと思います。

Googleという巨大な検索エンジンを、武器としてとことん活用するのか、それとも「インターネットの情報はウソが多いんだろう?」といって、あくまで避けて通るのかは自由です。

冒頭で紹介した夏野さんの本でも触れられていますが、現在の日本の大企業と言われる組織の、いわゆるお偉いさんは、まさにこの検索革命の対極にあると言ってもいいかもしれません。

これを読んでいるサラリーマンの方は、心当たりがあるんじゃないでしょうか?このあたりの企業という組織の中のワークスタイルについては、また別の機会にお話しします。

 

いつでもどこでもすぐググる

私は、プライベートでも、そして仕事でも、ちょっとした疑問や、わからない言葉などは、すぐにググる(Googleで検索する、という意味の造語。もはや現代用語の基礎知識レベル)ことにしています。

従来のスタイルでやっている人は、ノートにメモしてあとで調べたり(とはいえ、かなりの確率で調べない)、そのままうやむやにしてるうちに忘れてしまったりします。

こういう、何かあったらすぐググる、ということを日常的にやっていると、ネットにあふれる情報から正しいもの、使えるものを選び取るというスキルも身についてくると考えています。そして、仕事のスピードや質を格段に高めることができます。

脳の使い方が変わってきつつあるのかもしれません。これまでは、たくさんの情報を覚えておくことに、脳のかなりの部分を使わざるを得なかったとすると、これからは情報は必要な時にいつでもネットから引き出すことができます。脳の役目は、その情報をどうやって現実の生活やビジネスに活用するかを考える。

これはまさに、
攻殻機動隊の世界 ですね!

必要な情報やスキルを電脳にダウンロード、というわけにはいきませんが、何かを教える時には、「情報を覚えてもらう」から、『情報の探し方、活用の仕方を学ぶ』というふうに、教える側のスタンスも変えていく必要があると感じています。

▽今回紹介した夏野さんの書籍です

▽PCの歴史を知るには

Posted from するぷろ for iOS.

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