《Asu》iPad miniで外出先からコンピューターをリモートコントロール Officeもフル機能がiPadでも使えるぞ
前回のエントリーで、他のコンピューターをリモートで遠隔操作する、TeamViewerというツールを紹介しました。
TeamViewerの威力はコンピューター間でも大いに発揮されますが、iPadやiPhoneによるモバイルデバイスからのリモートコンピューティングを経験すれば、その真髄を味わうことが可能です。
無料アプリをインストール
今回は私がいちばん便利だと思っている、iPad miniを使った例を紹介します。TeamViewerのiOS用アプリは無料でダウンロードできます。まずはAppStoreから無料アプリをインストールしてください。
インストールが終わってアプリを起動すると、次のような画面が表示されます。ここにリモートしたいコンピューターのTeamViewerのIDを入力し、「リモートコントロール」のボタンを押すだけで接続されます。
リモート操作するコンピューターのIDは、前回のエントリーで紹介したように、コンピューターにTeamViewerをインストールしたときに表示されるものをそのまま入力します。
iPad版アプリの接続画面。ここに相手先のIDを入力します。
リモートしたいコンピューターにTeamViewerをインストールすると取得できるID。
これをiPadで入力します。
詳細記事: こちら
iPadアプリでのリモートコントロール
これが、iPadで表示したWindowsPCのExcelの画面になります。画面はiPadに最適化した解像度にリサイズされています。右下のキーボードのマークをタップすると、下端にメニューバーが表示され、キーボード操作や、各種設定変更が可能になります。
メニューバーの説明
左から、
- ✕印: 接続切断 これをタップするとリモートを終了します。
- キーボードマーク: これをタップするとiPadのソフトウェアキーボードが起動します。
- その他のキーボード拡張機能もここから。
- 指のマーク: ここをタップするとマウス操作を切り替えることができます。画面を指で操作することでマウスポインターを移動する「マウスインタラクション」と、マウス操作を指でそのまま行い、指でタップしたところがマウスをクリックしたことになる「タッチインタラクション」を切り替えることができます。
- スパナのマーク: ここからコンピューターのロック、リモート再起動等が可能
- 設定アイコン: 設定画面が開きます。チュートリアルや画質、画面解像度の変更、詳細設定ができます。
iPadでの画面操作方法
iPad上での画面操作も直感的なアクションで行うことができます。
- マウスポインターは指でドラッグして移動させることができます
- 一本指でタップ:クリック
- タップ&ホールド:右クリック
- ピンチ操作で画面をズームできます
- 2本指でドラッグすると、画面をスクロール
- ダブルタップから続いてドラッグすることで、ドラッグ&ドロップ
普通にWindowsPCを表示させて、メール操作や画面操作を行いますが、ちょっと慣れるとほぼストレスなく直感的に操作することができます。右クリックは、2本指タップでも可能ですが、一本指でのタップ&ホールドの方が使いやすいと思います。
キーボードまわりの操作
メニューバーのキーボードマークをタップすると、iPadのソフトウェアキーボードが表示されます。
ごらんのように、Excelの中での日本語入力も自由に行うことができます。
この状態で画面上部には、キーボード操作関連のサブメニューが表示されます。
サブメニューの右端のボタン(キーボードにプラス印)をタップすると、キーボードが切り替わり、さまざまなその他のキー入力を行うことができます。矢印キーやファンクションキー、そしてWindows特有のCtrl+Alt+Delもここから入力可能です。
サブキーボード。
iPadでも注意!Windowsで日本語入力時の設定
iPadからWindowsPCをリモートコントロールする場合で、日本語入力を行うときは、少し注意が必要です。iPadのキーボードは日本語入力と英数字入力を切り替えて使いますが、これがWindows側にうまく反映されない場合があります。
前回のエントリーでも紹介しましたが、このときはWindows側の日本語入力の入力設定を、「直接入力」にしておくことで、普通に日本語と英数字をiPad側で切り替えて入力することが可能になります。
参考エントリー: 《Asu》離れた場所のコンピューターを遠隔操作 TeamViewerが超便利な件
まとめ
iPadのアプリでも、マイクロソフトOfficeがフル機能で使えることは、非常にメリットがあります。特に仕事でWindowsPCを使っているような場合、業務で使用する資料はExcelやWord、PowerPointで作られることがほとんどだと思います。iPadのアプリでもカンタンな編集とかなら可能ですが、レイアウトが微妙にずれてしまったりと、互換性はまだカンペキとは言い難い状況です。こういうときにフル機能のOfficeがiPadの中で自由に操作できるというのは便利すぎます。
もちろん、これをメインで使うというのは、ちょっと厳しいとおもいますが、外出時にちょっとした作業を行うぐらいであれば、十分役に立ちますし、かなり快適に使うことができます。