《Asu》佐藤可士和さんに学ぶ、夢をかなえるための3つの行動

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iTunes U のイチオシ講義でも紹介した、アートディレクター佐藤可士和さんのインタビュー記事や書籍を読んで見つけた、夢をかなえるために日々忘れないようにしたい、3つのことを紹介します。

《Asu》iTunes U イチオシ講義(3) 佐藤可士和 「アートディレクターの新領域」

 

やりたいことは口に出す

佐藤可士和さんの著書「佐藤可士和さん、仕事って楽しいですか? (宣伝会議)」についてのインタビュー記事:アートディレクター佐藤可士和が語る「一流になるための“条件”」より。

ーー本書の中では、「チャンスをつかむためには、自分のやりたいことを周りに言いまくることも大切」と書かれていますね。

佐藤 言語化というのは、とても重要だと考えています。思っていても、口に出さないのと、言語化、つまり口に出すことの間には大きな違いがあります。思っていることは、口に出すことで初めて具体化されるのです。自分の内部にあるものが言葉として外に出て人に伝わっていくことで、漠然と思っていたことを客観視できたり、既成事実になったりと、徐々に具体化に向かっていきますよね。

僕は入社1年目から「アートディレクターをやらせてください」という無謀な希望を出していました(笑)。そう思っていても、普通に考えると無理なことなので、みんな口に出して言わない。でも思い切って言ってみたら、「じゃあお前、やってみるか」と上司に言われたのです。まさかそこで、「できません」とは言えない(笑)。つまり、口に出して言うということは、自分をすごく追い込むことになるわけです。退路を断つというか、自分が後に引けない状況を作るということは、すごくいいことだと思いますよ。

これは日々実践しています。やりたいこと、こうなったらいいなと思うこと、その時のイメージ、それを抽象的なものである場合は、イメージを共有化できるように、まわりの人に口に出して何度も問いかけます。少し具体的にどうすればいいかをイメージできるものであれば、上司や同僚にどんどん言います。今現在の状況からすると、夢物語かもしれません。でも、何度も何度も繰り返して言葉に出して、それを人に伝えることで、自分の中で考えていたことが実現に向けて一歩ずつ変化をしていくということ。

ここで大事なことは、否定的な意見が返ってきた時の考え方です。多くの場合、こういうことを聞かされた人は、「それができない理由」を探して返答します。否定的な意見はチャンスです。その内容が納得性の高いものであればあるほど、そこをブレイクスルーしたときに得られるものは大きくなります。自分が本当にいいと思うことであれば、少々ではやめないことです。

 

「こうあらねばならない的常識」を根本から見直す

iTunes Uの講義でもありました、東京立川市の「ふじようちえん」の話より。

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この建物がとてもユニークなんです。
参考画像はこちらからご覧ください→ http://kashiwasato.com/#fuji_kindergarten

従来の幼稚園では見たことがない斬新さがたくさんありますが、これらはひとつひとつの「こうあらねばならない的常識」を根本から見直して作っていったそうです。

職員室いりますか?→書類を置く場所というより実は子どもと離れる場がほしい→ならいっそカフェにしては?
園服ってほんとにいりますか?→Tシャツでもいいじゃん→大人サイズを作ったら父兄にも大人気!
遊具たくさんいりますか?→屋上でかけっこ、降りるスロープが滑り台、大きな樹木はジャングルジム!

などなど。新しい発想が新しい習慣を生み新しい遊びにも!

【学び・3】
ほんとうにそれが必要か必要じゃないか、欲しいか欲しくないか、魅力的であるかないか、などを考え、整理し、すべてをトータルでデザインする

クリエイティブで問題解決を考える~佐藤可士和氏からの学び

新しく何かを考えるとき、「これまで常識だと思っていたこと」を、あえてリストアップして、1つひとつ見直してみること。これはよく陥りがちな罠だと思います。

そういえば、Appleのデザイナー ジョナサン・アイヴのBBCの番組の動画を見た時に、同様のことを言っていました。あたらしい弁当箱(Lunch Box)を考えるとき、”Lunch Box”の”Box”という言葉に気をつけないといけない。Boxという言葉からどうしても人は四角形の箱をイメージしてしまうので、そこで思考に枠をはめられてしまう。なので、名前、名称には気をつけて接するようにしなければならない。

 

全ての物事は必ず世界に結びついている

著書「佐藤可士和さん、仕事って楽しいですか? (宣伝会議)」のなかで、次のように述べられています。

 語学や経済の知識は、ないようりはあったほうがいい。けれど、世の中的にこういう知識が必要とされているからと、わざわざ勉強するよりも、素直に自分が関心を持っていることを入り口にすればいいんです。

言ってみたい国の言語を覚えるのでもいいし、ITに興味があれば、おのずと経済・ビジネスの知識に結びついていくはず。キャラクターデザインは、著作権のような法の世界にも通じています。全ての物事は、必ずいろいろな領域に結びついています。周りの誰かの意見を気にして勉強するのではなく、常にあらゆることから学ぶ姿勢で臨んでください。

スティーブ・ジョブズのスタンフォード大卒業式のスピーチの一節を思い出しました。

大学を中退したときのエピソード、自分の興味の赴くままにカリグラフィーの授業を熱心に受けていたことを話し、

 もちろん当時は、これがいずれ何かの役に立つとは考えもしなかった。ところが10年後、最初のマッキントッシュを設計していたとき、カリグラフの知識が急によみがえってきたのです。そして、その知識をすべて、マックに注ぎ込みました。美しいフォントを持つ最初のコンピューターの誕生です。もし大学であの講義がなかったら、マックには多様なフォントや字間調整機能も入っていなかったでしょう。ウィンドウズはマックをコピーしただけなので、パソコンにこうした機能が盛り込まれることもなかったでしょう。もし私が退学を決心していなかったら、あのカリグラフの講義に潜り込むことはなかったし、パソコンが現在のようなすばらしいフォントを備えることもなかった。もちろん、当時は先々のために点と点をつなげる意識などありませんでした。しかし、いまふり返ると、将来役立つことを大学でしっかり学んでいたわけです。

繰り返しですが、将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。運命、カルマ…、何にせよ我々は何かを信じないとやっていけないのです。私はこのやり方で後悔したことはありません。むしろ、今になって大きな差をもたらしてくれたと思います。

http://www.nikkei.com/article/DGXZZO35455660Y1A001C1000000/

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