《Asu》AIが東大入試を突破!人間の危機なのか?それともチャンスなのか?
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人工知能「東ロボくん」、センター試験模試で「偏差値57.8」 数学と世界史は偏差値60超え – ITmedia ニュース
IBMのWatsonがクイズ王を破ったというニュースがしばらく前にありました。今度はAIで日本の大学入試を突破しようというプロジェクトで、AIがセンター模試で好成績をおさめたというニュースです。
人間よりもとびきり優秀なAIが生まれたら、われわれ人間の仕事のかなりの部分がAIに取って代わられるという話もあります。
そのなかでわれわれ人間はこれからどうあるべきなのでしょうか?
AIの進化は止まらない
人工知能「東ロボくん」、センター試験模試で「偏差値57.8」 数学と世界史は偏差値60超え – ITmedia ニュース
こちらがそのニュースです。
先日、Pepperくん関連のセミナーで、ソフトバンク主席エヴァンジェリストの中山五輪男さんの講演を聞いてきました。内容はIBMと共同で実用化を進めているWatsonについて。(Watson日本語版はソフトバンクが共同開発して、独占販売権を得ているそうです。)
現在、われわれが身近に使うことのできるAIの例として、AppleのSiriがあります。が、実際に使ってみるとわかりますが、音声の認識についてはかなり進歩してきたものの、処理結果についてはまだまだです。基本的に言われたことをこなすだけ。入力された言語からの類推も発展途上、その弱点をユニークな回答や、Siriの個性を感じさせる演出でカバーしている、というふうにも思えます。
中山さんの講演で紹介されたWatsonの機能は、これをはるかに超えたものでした。これまでのAIに比べた強みは、入力された自然言語(人が話す言葉)から、目的の情報を探し出すためのキーワードを類推し、学習によってさらに精度が高まっていくというものです。そして中山さんのiPhoneではすでに、営業支援コンシェルジェのアプリのプロトタイプが動いているらしい!
ソフトバンクのスピード感にも驚きましたが、その技術と可能性には衝撃を受けました。
人間の仕事はコンピューターによって置き換えられてしまうのか?
このようなニュースが流れると、必ず「人間の仕事は人工知能に奪われてしまう」とか、「〇〇のような仕事は将来なくなってしまう」という内容の記事やコメントがメディアに出てくるわけです。コンピューターやロボットと人間の競争という文脈で、最新のテクノロジーを語っている。
私は、人工知能AIの進化、ロボットの進化は歓迎するべきものだと考えます。
現時点では、知的生産的な仕事から単純作業的な仕事までの幅広いことを人間が行っています。もちろんこれまでもものづくりの現場においては、多くの作業がコンピューターやロボットによって置き換えられてきました。しかし特にホワイトカラーと言われているオフィスワークの領域においては、まだまだ人間がメインで活躍しています。
たぶんこれからそう遠くない将来、われわれのオフィスワークの多くの部分に、AIが進出してきます。そして、なにか情報を探したり、あるいはデータ集計、分析をかわりにやってくれるようになるでしょう。
そういう意味では、今まで人間がやっていた仕事がコンピューターによって置き換えられていくのは事実でしょう。しかしそれらの仕事は極端な言い方をすると、今までわれわれ人間が「仕事だと勘違いしていた」作業なのかもしれません。
これからの日本に必要なもの
さまざまなところで言われていますが、現在の日本が抱えている問題として次のようなことが挙げられます。
- 人口減少による労働人口の減少
- 高齢化社会
- 硬直的なワークスタイルによる高コスト構造
- 省エネルギーの必要性
そしてこれからの日本において必要なことは、それらの裏返しです。
大きくまとめると、
- 労働生産性の向上
- ワークスタイルの多様性への対応
ここに、先ほどからのロボットやAIをからめて考えてみると、そこで実現されるであろう世界は、働く人間、そしてそのまわりの家族や友人が豊かな生活を送ることができるようになる大きな可能性を感じることができます。
もちろんそのためには、テクノロジーの進化だけではなく、社会の仕組みや、企業や組織の制度もこれに対応して変化していくことが必須です。
われわれはどうあるべきか
われわれ自身は何ができるでしょうか。ムーアの法則にもあるように、コンピューターの能力はまだまだすごい速さで進化していきます。それらと真っ向から勝負することはイイ手だとは思えません。
冒頭で述べたような、コンピューターにも解けるようなテストでは測れない、人間ならではの価値を高めていくことが必要になります。
そこにはどのような価値があり、どうやってそれを高めればいいのでしょうか。
わたし自身は、このような大きな変革が起こるであろう時代に生まれてきたことを感謝したいと考えています。
だって楽しみじゃないですか。
その先に見えるのはきっと、素晴らしい未来だから。
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