《Asu》THE 21 「仕事が早い人」になるためのスピード仕事術(2) 遠藤功 速い体内時計を身につける

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PHP研究所 THE 21 2013年 05月号 
総力特集「すぐやる人」はここが違う! 「仕事が速い人」に変わる方法

できる人の「スピード仕事術」として、各界の最前線で活躍するビジネスパーソン6人のインタビュー記事が載っています。その中から、遠藤功さんのインタビュー記事を読んで、いろいろなことを考えてみました。

 

仕事が速い人は、例外なく、速い体内時計を持っている

 体内時計とは、それぞれの仕事に対して、どれぐらいの時間で終わらせるのが標準的なのか、という時間間隔のことです。(中略)この体内時計は、人によってまったく異なっています。

仕事の速さを決める要素は、『作業』『思考』『判断』の三つがあります。このすべてをスムーズにこなせば、仕事は速くなります。

 

早めの納期を自ら設定し、周囲に宣言する

 作業のスピードを速くするためには、『早めの納期を自ら設定して、相手や周囲に宣言する』のが一番ですね。宣言すれば、納期を守るためにやらざるを得なくなります。自分に負荷をかけることで、体内時計を速くすることにもつながるでしょう。

これはよく言われることですが、経験の浅い新入社員などの場合、宣言する納期はどれぐらいがいいのかの検討がつかず、無理に早い納期を言ってしまったりすることがあります。このあたりは少し高等テクニックなのかもしれません。

早めのタイミングで仕事の段取りを考える

重要な『思考』は、仕事の段取りを考えること。それも、差し迫ってからではなく、早めのタイミングで考えることです。
(中略)
スケジュールや仕事の割り振りなどを早めに考えれば、手こずりそうな作業や難題に対して、『日程を開けておこう』『あの人に手伝ってもらおう』と事前に手が打てます。
ところが、仕事が遅い人は、段取りを考えるタイミングが遅い。もしくは考えていない。だから、納期ギリギリになって、『間に合わない』と騒ぎ出すわけです。焦って質の低い成果物を提出すれば、やり直しにもなりかねない。

これは自分の反省の意味も込めて考えてみます。よく仕事の締め切り(納期)があるときに、
『そろそろあの仕事の納期だから○○をしよう』
というふうに考えて、やっと取りかかるということがあります。

ここは遠藤さんの指摘通り、段取りだけでも早めのタイミングで取りかかることで、その後に起こるであろう、想定外のタスクに対する準備も遅れることなく着手することができます。これは前回の記事で紹介した、夏野剛さんの「仕事は、鮮度が高いうちにすぐやる」というのと同じ意味合いだと思います。

 

スキマ時間に思考するクセをつける

戦略コンサルティングファーム ローランド・ベルガーの日本法人会長、そして早稲田大学ビジネススクール教授、講演は年間百件近く、さらに著書を年に何冊も執筆する・・・これだけの仕事量を何年にもわたってこなし続けている遠藤功さんの秘密は、スキマ時間をうまくつかって「思考」しているからだともいえます。その秘密として、『思考の見える化』が紹介されています。

これは以前のエントリーで紹介した遠藤さんの著書『「見える化」勉強法』でも紹介されていた方法です。

私は、いつもB5サイズのノートを持ち歩いて、スキマ時間があると、ノートを開いて、考えていることをどんどん書き出します。こうして『思考の見える化』をすると、頭が整理され、考えがまとまります。

ノートは、コンビニでも売っているコクヨのキャンパスノートを使っているそうだ。

他の高級なノートも使いましたが、結局これに落ち着きました。あくまで落書き帳として使うので、安いノートのほうが、気軽に書けるんですよね。案件ごとに分けることもなく、日付順に書き出すだけ。あまりルールを決めないほうが、自由に発想できて、考えがまとまる気がします。

これは私も実感しているところがあります。コクヨではありませんが、私はメインのなんでもノートとして、モレスキンのラージサイズのノートを持ち歩いています。遠藤さんは電車の中でさえ、ノートを取り出して書きだしているそうですが、私はそこまではまだできていません。仕事で考えたことや打ち合わせのメモ、浮かんだアイデアなどを、時系列になんでもどんどん書き込んでいきます。さらに、最近は一冊のモレスキンを、前から仕事、後ろからそれ以外というふうに、公私ミックスで使っていきます。これは非常に使い心地がよく、これからもこのやり方で使ってみようと思っています。

判断が速い人は確認や報告がうまい

仕事の速い人は、上司やキーマンの意見を確認するのが早くて上手いのです。たとえ上司が忙しくても、ちょっとでも空いた時間に、スススッと近寄っていって、『部長ちょっといいですか?○○の件ですが、これでいかがですか?』と確認するわけですね。だから仕事がスムーズに進む。
(中略)
反対に、仕事が遅い人は、周囲への確認をなかなか取らない。自分の思い込みで勝手に仕事を進めてしまうこともある。だから、あとでちゃぶ台返しを食らうわけだ。

仕事がデキる人はみんな、能力の高い人ばかりとは限らないと思います。自分の能力が高く、それを発揮しながら良い仕事をするタイプの人もいれば、まわりのいろいろな能力を持った人たちをうまく組み合わせて活用し、総合力を良い仕事に繋げていくようなタイプの人もいると思います。

特に、まだ経験の少ないうちは、どんどん迷惑がられるぐらいに、上司や先輩社員などいろいろな人に意見やアドバイスを聞きにいったほうがいいと思います。人から頼りにされることを、心から迷惑がる人はいないと思いますので。

▼遠藤功さん関連書籍

  

 

 

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