《Asu》会社組織は無能の吹きだまり?? ピーターの法則
日々の生活のなかで、「なんでこんなにいい加減な対応なんだ!」と思うようなことがよくあります。世の中のいろいろなコトは、実は自分が思うよりもデタラメに行われているのかもしれません。
『ピーターの法則』というものがあります。これを知って「あぁ、なるほど〜」と思うことが多々あったりしたので、紹介しましょう。
ピーターの法則
例えば、どこかの業者や他部門に仕事を依頼したとします。この仕事には3つほど満たすべき条件があります。受け取った成果物を見ると1つ抜けている。それを指摘してもう一度依頼すると、今度はいつまでたっても連絡が来ない。こちらから連絡したら、「あ、今検討中で・・・」。
自分のまわりのちいさなことから、会社という組織、そしてお役所仕事、そして原発事故をめぐる魑魅魍魎としたものたちまで、さまざまな場所で「無能」な仕事ぶりを見ることができます。
ピーターの法則:1969年、南カリフォルニア大学教授の教育学者ローレンス・J・ピーター(Laurence J. Peter)によりレイモンド・ハル(Raymond Hull)との共著 THE PETER PRINCIPLE の中で提唱された。日本では1969年、『ピーターの法則 創造的無能のすすめ―(ローレンス・J・ピーター/レイモンド・ハル 田中融二訳)』がダイヤモンド社より出版された(2003年再版の新訳は渡辺伸也)。 Wikipediaより
ピーターの法則の前提条件として、以下の2つがあります。
- 階層構造を持つ組織(階層社会)を対象とする
- その組織の中で、ある階層の役割をうまく果たすと、一つ上の階層に「昇格」する
まさに、日本の組織の階層のありかたそのまんまですね。「あいつは今の役割をうまくやっているから、昇格させてやろう」 という、現状レベルの採点を行い、優秀であれば上の階層に押し上げるカタチの昇格システムは、日本の伝統的企業やお役所にはつきものです。
そうなると、当然次のようなことが起こることが予想できます。
- 自分の脳力を超えた、ひとつ上のレベルまでは昇格できるが、うまく役割を果たせなくなったところで昇格がストップする
- かつて有能であった平社員は、無能な中間管理職となる
- 時間が経つと、どんどん上へ上へと階層が上がる
- そして組織は無能な社員で埋め尽くされる
簡単にイメージできますね。野球選手を例にとると、優秀な成績を残した選手が現役を引退してコーチに就任するが、自分のプレイが優れていることと、他の選手を教えて育てることはスキルが異なっている。コーチ陣の中で優秀な人はヘッドコーチとなり、コーチを束ねる立場へ。そして監督・・・
このような組織の無能化を防ぐために、本の中ではいろいろな方策が紹介されていますが、ここでの結論は、これらの方策は機能しない、ということ。そしてあるべき解決策とは?「創造的無能のすすめ」とは? 続きは本を読んでみてくださいね。
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