《Asu》情報はEvernoteに、感情はモレスキンに残す 自分流ユビキタス・キャプチャー

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ユビキタスキャプチャーという言葉を知っていますか

ライフハック系の記事を追いかけている人ならば、ユビキタス・キャプチャーという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。2007年に書かれたLifehacking.jpの堀さんのエントリーにはこんなふうに紹介されています。

ユビキタス・キャプチャーという言葉は誰がいいだしたのかはっきりしないのですが、43Folders あたりでは気づいたらふつうに使われていました。

最近よく使われるようになったこのユビキタスという言葉には、「汎用的」とか「どこでもみつかる」という意味がありますが、ここでは「全ての場所で全ての出来事を」という意味に使っています。つまり、「ユビキタス・キャプチャー」というのは、「人生に起こる全ての出来事を記録してゆく」という手法です。

(中略)こうして記録してゆくことによって様々な効果が生まれます。

ものごとに「忘れる」すきを与えない安心の感覚。創造性や発想力。そしてなによりも、人生の一瞬一瞬を捉えて放さないぞ、という「コントロール」の感覚です。

「全てを手帳に記録する」、ユビキタス・キャプチャーの実践 :Lifehacking.jp

堀さんのエントリーには、このあとモレスキンのポケットノートブックを使って実践する方法が紹介されています。そして、最も大事なキャプチャーとして、次のようなことが書かれていて、初めてこの記事を読んだ時に、なるほど!と衝撃を受けた記憶があります。

日々のタスクやできごとのキャプチャーも大事ですが、それ以上に書いていて後々宝物になるのが、日々の小さな成功の記録、本当に幸せなことがあったときの記録、そして遠い昔の子供の頃の思い出を不意に思い出したときの記録などです。

こうした大事な瞬間を、まだ感覚が醒めないうちに走り書きする。そんなことを続けてゆくうちに、自分の人生が手帳のなかに織り込まれていきます。自分にとって大切なことはすべて手帳が代わりに覚えてくれている。この感覚が、人生をコントロールしている、という安心と自信を与えてくれます。

他にも、奥野宣之さんの『人生は1冊のノートにまとめなさい』にも同様の取り組みが紹介されています。奥野さんの本では、ユビキタス・キャプチャーという言葉ではなく、「ライフログ」という言葉で書かれていますが、本質的には同じようなものを目指しているのではないかと考えています。

 

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情報はEvernoteに、感情はモレスキンに残す
これが自分流のユビキタスキャプチャーかもしれません

私もこれらのエントリーや本に影響されて、いろいろなことを試行錯誤しながら試してきました。まだまだ自分流の手法が確立できたわけではありませんが、なんとなく最近思っている、自分流のユビキタス・キャプチャーの方向性のようなものを紹介したいと思います。

「人生の全てを」というほど全てを記録できているわけではありませんし、そこまで徹底してキャプチャーもしていません。ちょっとゆるゆる感を残しつつ、私が現在やっている方法を話しましょう。

インターネットで見つけたさまざまな情報、PCで作成したデジタル情報ファイルなどの、コピー可能ないわゆる『情報』は、アプリの連携機能をうまく使って、Evernoteなどのクラウドサービスに残していくことが、効率やあとで情報を検索、活用する利便性が高いやり方だと言えます。この時、ブラウザーのブックマークではなく、クラウドサービスを使うことについては、また別の機会に詳しく述べてみたいと思います。

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一方でクラウドへのキャプチャーにあまり向いていないのが、自分がその時、どんなことを考えたのか、思ったのかという、『感情』の部分。感情というものは、その瞬間瞬間にどんどん湧き出しては消えていくものであることが多いものです。さまざまな物事を見聞きし、考えた時に感じた小さな感動などは、その瞬間に記録しておかないと、すぐに記憶の流れの彼方に消えていきます。

ラッキーなことに、PCやスマートフォンを使っているときに思いついたことは、そのまま直接iPhoneのメモ帳やEvernoteなどに記録することができます。しかし、いくらすばやいタイピングができたとしても、それでも感情の発生のスピードとその気まぐれさにはついていくことができない場合が多くあります。

私たちの頭のなかに浮かんでくる「感情」や「ひらめき」は、脆く、そして突発的です。あることについて良いことが浮かんだその次の瞬間には、まったく別のことに関することを思いついたりします。そういうすべてのものを記録することはできませんが、ペンとノートを前にして、そういう時間を自分で作り出すことができます。そして、思いつくままに言葉やイラスト、図式などを書いていきます。その取っ掛かりとして、Evernoteに記録した情報を使うことが非常に多くあります。

多くの情報を保存しておき、あとでそれらを検索で探し出して利用する。これはクラウドストレージサービスのごくごく一般的な使い方です。DropboxやGoogleドライブ等、優れたクラウドサービスがあり、われわれはそれらを手軽に安価で利用できるようになりました。私はこれらのサービスも、便利に活用しています。ところが、Evernoteには他のサービスとは違った大きな可能性を感じています。

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Evernoteの持つ大きな可能性はいったいなんでしょうか。それはきっと『情報』と『感情』をうまく結びつけ、化学反応を起こし、さらなるアイデア(情報)、感動(感情)を生み出すことを加速させるような仕組みの数々にあると感じています。

あるウェブクリップを元にして、ノートに自分のアイデアを書いて膨らませていったとします。今度はそれをiPhoneのカメラで撮影して、そのままEvernoteに取り込むことができますし、そこから元ネタのクリップへのリンクを張ることも自由です。もちろん、一度クリップしたノートに対してEvernote上で書き込みを追加していくこともできます。

モレスキンから、モレスキン Evernote スマートノートブックが発売されて、私も使っていました。ノートの画像をかんたんにEvernoteに取り込むことができる、それ自体はそんなにスゴイことではないと思います。この商品を通して、われわれに本当に伝えたかったことは、情報と感情、記録と記憶を結びつけ、そこから何かを作り出すという思想だったのではないでしょうか。そしてそれは、Evernoteもモレスキンも同じ思いを持ち、それを共有できたからこそ実現したものなのかもしれません。

あなたの「情報」と「感情」を結びつけ、反応させるやり方はどんなやり方でしょうか?

 

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